代わりのきかない音楽をする。
そう決めた。
私は叫びたい。
自分の血肉を燃やすこと。それを人前ですることに興味がある。
私は今ここで生きていて、この燃えている命はいずれ消えてしまう。ということ見せつけたいのだと思う。
だから、自分は“音楽”をしているのではないのかもしれないと思うことも多い。
もちろん一曲一曲はそれぞれの景色を持っているので、それをどう伝えるかということはすごく大切にしている。
でも、根っこにある、私を突き動かしているものは、「人は生きていずれ死ぬのだ」というきもちなのだ。普段忘れがちな気持ちだから。
私にとってはいずれ死ぬという事実は前向きな感情を与えてくれる。毎日いつまでも生き続けるような気がしてしまっているし、それが不安につながったりもする。
ライブをすると毎回思い出すのだ、いずれ死ぬんだ(=今、生きているんだ)ということに。
自分にものすごく近い、自分と曲の距離があまり無い曲(たとえば実体験をモチーフにすることが多いとか)を作るのはそういう所から来ると思う。
ただ、歌は歌い続けていると同じ曲でも変わってゆく。曲自身に脚が生えて自分から離れて遠くに行くようになる。それを感じることがだいすきだ。
「死ぬ」ということ自体は暗いことじゃない。
「生まれる」のと似てると思う。
お客さんにどう伝わってるかなんて分からないし、ひとりひとり感じ方も違うに決まってるので、こう見てくれとかそういう意味で書いたのではないということをすこし頭に置いておいてください。念のため。
ただ、ライブ中は自分とお客さんをすごいエネルギーが循環しているのを感じています。
白波多カミンの音楽について、また、ライブについて最近思うことを書きました。
日記をずっとつけていませんでしたが、これからは思ったことを素直に書こうと思います。
愛をこめて
白波多カミン