アナトオル・フランスの尾崎くんに初めて会ったのは、私の電子ピアノを運んでくれた時。
私は東京にきて、引っ越しを繰り返している。4年くらい前、初めての引っ越しのときに、友だちの友だちだった尾崎くんが助っ人に来てくれた。
力持ちな人が来ると思ったら、当時の尾崎くんは今より目が泳いでいて少年のような男の子だった。大丈夫か不安になったけど、4階の部屋まで運んでくれた。めちゃくちゃ重かったと思う。
その時、「尾崎くんは白目をむきながらパンクをやっている」と教わって、それは観に行かなければと思って、ライブを観た。
初めて観たアナトオル・フランスに衝撃。なんだこれ。カッコいい。切ない。ポップネス。歌詞の言葉の捉え方のセンス。そんで、ドラムの女の子のグルーヴが最高。(のちにドラムのモテギちゃんとも仲良くなる)
一目惚れし、追っかけになったのだった。
なんでかあんまり覚えてないけど、よく遊んでくれるようになり、尾崎くんとはよくお茶をするようになった。本の貸し借りとか。最近の気に入った曲とか話したり。弟みたいというと言い過ぎな気がする。なんだか、親戚のような、いとこみたいな存在。
現ベースの金子くんは下北沢デイジーバーで働いていて、当時はまだアナトオルのメンバーじゃなかったけど、尾崎くんと仲良しで、一緒にキャッチボールしたり、川遊びしたりした。
モテギちゃんとは、花見抜け出して、日本酒ワンカップをコンビニでチンしてもらって一緒に飲んだ時に、あぁこの時間がずっと続いてくれと思った。
東京でできた友だち。
一緒にライブすることになるとは思ってなかったけど、仲良しが集まって音楽するのって、すごく当たり前なのかもしれない。
きのうはたのしかった。