文鳥について。
by on 4月 28, 2018 10:53 AM in DIARY

私は文鳥を飼っている。
名前はフェデラー。
天才テニスプレイヤーからとった名前。

以前の恋人がつけた名前だ。
その人はテニスが好きだった。私はテニスにさほど興味はない。

きょうはフェデラーの鳥かごを丸洗いして、天日干しにした。
いい天気だったから。

文鳥を飼うきっかけになったのは小川洋子さんの「ことり」という本を読んで、鳥に興味を持った。
鳥はとても賢くて、素敵な生き物だと思った。

実際飼って、観察して思ったのは、昆虫のように計算されたような美しさと、人なつこいケモノっぽさを兼ね備えているということ。

計ったように、日が昇ると目を覚まして、鳴く。

鳥かごから出すと、甘えるようにわたしからくっついて離れない。

どちらも素敵で、私には尊い。

いろんなことがうまくいかないときに泣きながら、「フェデラーは私に飼われてよかった?」と聞いたことがある。
当然、言葉は通じないので、「ぴっぴっ」とだけ鳴いた。

私は文鳥にすら甘えながら
きょうも生きてる。

2014 Shirahata Kamin ©