Placebo Foxesとさよなら。
by on 10月 23, 2017 8:38 PM in DIARY

2017/10/15、白波多カミン with Placebo Foxesは解散した。

最後のライブが終わってからすこし経った今、振り返りたいと思う。

どうして終わりにしたのか。言葉にするのは難しい。
10月始めにスタジオに入り、練習をしたとき、直感で、このバンドは次のライブで終わりにしようと強く思った。
完結した。と言えばいいのかもしれない。このバンドで新しくしたいことが見つからないと思った。

最高のメンバーだった。夏椰の唯一無二のギター。上野くんの不良みたいなワルな部分を見せる音、バランス感覚。照ちゃんの優しさ、鼓動のようなリズム。みんないつも歌への、音楽への最大の愛を持っての演奏だった。
このバンドを今でも愛している。

たくさんの経験をした。
つらくて泣いたり怒ったりもした。
でも、このバンドでしか見れない景色を見た。それは私にとって素晴らしい景色だった。バンド初めてのライブ、NHKホールでのライブ、野外のライブ、どのライブも、ラストライブだってそう。音楽ですごく遠くまで飛んでいけたんだ。

メンバーはバンドをすることに関しては全員先輩。私はずっとシンガーソングライターでひとりだったから。
終わりにしようと決めた日、初めての恋人を失うような気持ちになった。自分で決めたのに、部屋でひとりでわんわん泣いた。

このバンドで作ったアルバム「空席のサーカス」は私の宝物です。プロデュースをしてくださった百々和宏さんをはじめ、たくさんの方に支えられて、できたアルバムです。
本当にかっこいいアルバムだと思う。もっともっとたくさんの人に届かせたかった。今からでも届いてほしいと、思う。

このバンドでできた活動は、たくさんの方に支えられて可能になりました。ありがとうございました。
そして、ライブに来てくださったみなさん、応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

4人それぞれのステップで、それぞれの活動を期待して、応援していただけたら幸いです。

 

白波多カミン

2014 Shirahata Kamin ©