自分以外の人間になること
by on 9月 5, 2014 2:54 PM in DIARY

すっかり秋のにおいがしますね。白波多です。

いかがお過ごしでしょうか。

 

今回は朗読&1人芝居に挑戦したことをすこし書きたいと思います。

2014/8/25.27.28 下北沢ピカイチ

めのん! vs. 体にやさしいパンク 演劇公演イベント「最高の夏にしようねノイローゼ」

澁谷桂一作品の朗読ライブをしました。

白波多カミンの出演演目は「九月の空に落ちるるる」、出演日は8/25.27.28。27日はアフターミニライブをしました。

 

この公演をやることになった経緯は

笹口騒音ハーモニカさんと対バンした時にたまたまライブに観にきていらっしゃった作家の澁谷桂一さんにお会いしました。そこで「朗読やお芝居してみませんか?白波多さんの声がすごくいいんです。」と言われ、「うーむ、わたしで大丈夫か?」と思いながらでも興味のあることはなんでもやってみたいという好奇心だけで生きてきたようなわたしなので、「へえ、おもしろそうですね、とりあえず作品を読ませてください。」とわたしの口はしゃべっていました。その後すぐに送られてきた作品(小説)が面白かったので、やってみることにしました。

もともとお芝居に興味がありました。自分以外の人間になるってどんなかんじだろう。

わたしはいつも自分の中の「自分」というものをとても強く意識しながら生きている人間だと思います。それが窮屈に感じることがあります。

歌っているときはそういうものから自由になれます。人とおいしいご飯を食べるときや、お酒を飲んでいるときにも自由になります。

でも全く別の人間になるってたのしそうだなあと思っていました。

 

今回は朗読だったので、一人の人間を演じるわけではなかったのですが、自分の中の「自分」から離れる感覚がありました。登場人物のセリフの部分ではその人物の声がわたしの口から出て来ました。

一番苦労したのは方言の問題です。自分は今まで関西弁で考え、関西弁で話して生きてきたわけなので、標準語で朗読しようとすると、文章をきちんと読むことで精いっぱいになってしまって、内容が頭に入ってこないし、ぜんぜん想像力が膨らまないし、挙句の果てには自分が何を話しているのかわからなくなってしまいました。

澁谷さんに関西弁で演ってみてもいい?と提案し、関西弁のほうが断然やりやすいし良かったので、関西弁で朗読することにしました。

女優さんはいろんな出身の方いらっしゃるのにすごいなと思いました。

 

本番はほんとに緊張しました。

でも回を増すごとにだんだん作品の世界に集中できるようになってきました。自由度もあがっていきました。

共演した安川まりさん、青木満理子さん、栗又萌さん、藍野聖良さん、みんなすごく実力のある女優さんで尊敬しました。

みんなすごくやさしくて、お芝居初体験のわたしを励ましてくれました。シンガーソングライターはいつも一人でいることが多いので、仲間っぽいかんじも初体験でした。うれしかった。

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次は違う人間になってみたいな。

 

かみん

 

 

 

 

 

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