2013/11/3秋葉原グッドマンで朗読した詩
by on 11月 4, 2013 9:27 AM in DIARY

<1部>

迎え撃つ わたし

おんな の わたし

憎むべき おんな という 身体

愛すべき おんな という わたし

越えて

おとこすら 越えたいのに

おんな の わたし は

いつだって 欠けた 身体 持ち続け

汚いと 言われ あるいは 綺麗だ とも 言われ

綺麗な 男子を 眺め

眺めのいい部屋は 与えてもらう

その中にいる わたしは

かわいそう!

かわいそう!

かわいそう!

 

かわいそう!

なんて すてきな 響き

 

いつだって おんな は

かわいそうで つよくて

いつだって おんな は

世界の中心で

おとこ は  見てるだけ

 

おとこすら

越えたいの

 

ほんとうはずっと おとこのこ になりたかった

おとこすら越えたい

 

おとこすら越えたいのに

 

いつだって 紛れもなく

おんなだと

気づいてしまう!

 

 

<2部>

この宇宙の片隅で

この黒い部屋 秋葉原グッドマンには

いったい いくつの脳がありますか?

考えるのは 脳 ですか こころ ですか 子宮 ですか おしり ですか

たのしい ってなんですか

かんがえる ってなんですか

たのしい が 分からないまま 死ぬのが こわい

人間はいつだって

かわいそうで めぐまれた

いつだってかわいそう なまま生きる わたし たち

たのしい に たどり着く ように 考え 生きる

やなせたかしも死んじゃった

この宇宙の 片隅で いったい なにを かんがえますか

 

 

答えはどこですか

こたえ は ありますか

 

 

 

鈴木学さんと村井啓哲さんの奏でる静かで激しいノイズとともに朗読をしました。

1部は当日行きの電車の中で考えた詩を紙に書いて読み上げました。それから、その紙をやぶり、鬱陶しい髪飾り、セーターを脱ぎ、2部へ。

2部はまったくの即興で、ここに載せたものと少し言葉がちがうかも。覚えてないです。でもこんなことを言ってたはず。2部は声を加工しました。あのテレビでよく見る匿名の声です。とても変な気分になりました。誰でもない声。

 

即興で言葉を発する こと

普段の会話も即興ですが

ステージで一方的に即興で言葉を発するのは初めての経験でした。なんだか不思議でした。どうしても疑問系になる。

 

 

 

 

2014 Shirahata Kamin ©