秋葉原グッドマン!!ノータリンズ、非常階段、下山。
by on 10月 29, 2012 12:53 PM in DIARY

 

この日は朝からどきどきしていた。
やっぱりちょっとこわかったのだ。
会場に着いて、ノータリンズ(遠藤ミチロウ+石塚俊明+坂本弘道)のリハを見て、すごすぎて呆然とした。わたしは座って見ていたが気づいたら立ち上がっていた。
遠藤ミチロウさんに挨拶をしたときにひとことふたこと話した。とても自然でさりげなく、素敵な方だと思った。
この日の私の出番はオープニングアクトだった。オープニングの私で癒されてから、ノータリンズ、非常階段、下山と続くイメージを持って企画されたようだが、わたしは人を癒すつもりなんてさらさらない。とにかく身を削るだけだ。
ノータリンズのライブが始まる。
言葉が出ない。
体の中が沸騰する。
遠藤ミチロウさんの歌に圧倒された。
「生きてる」
ということが目の前で目に見えるかたちで存在しているようだった。
非常階段
恍惚とする音。
とにかくセクシーな気分になる。
気づいたら最前列になだれ込んでいた。
広重さんがお客さんにギターを触らせていたり、マイクを向けて叫ばせていた。
テンションの上がったお客さんの中のひとりがエフェクターにレモンを絞ったらしい。トラブルになっていた。わたしはそれを悪いとも良いとも思わない。
下山は初見だった。
音、かっこいい。パフォーマンスも。
歌詞が聞こえず残念。
もっとはしゃいでいるところを見たいと思った。今後下山のライブを何回も見ようと思った。
アンコール。スターリンの「ロマンチスト」と「ワルシャワの幻想」をほぼ全員で演った。
わたしはアコギをかきむしって、叫んだ。
遠藤さんと目があった。遠藤さんは微笑んでいた。
「俺の存在を頭から輝かさせてくれ」
マイクで叫んだ。とにかく叫んでいた。
遠藤さんの歌っている横顔が見えた。
イベントが終了。
楽屋で、石塚さんが私に「どこかにイッてしまわれたのですか?」と言った。遠藤さんが「りっぱな不良になりましょう。」と頷きながら言った。
私はそうだな、りっぱな不良になろうと思った。
2014 Shirahata Kamin ©